先日、2016年11月10日(木)研究会がありまして、懐かしい方々にお会いしました。
この研究会が無ければ一生再会することがなかったかもしれない方々です。
そこで少々刺激されまして・・・・
思い出の授業を披露したくなりました。
1996年、平成6年の景色です。
(写っている生徒たちの肖像権に配慮して顔にノイズをかけています。)

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男子生徒が電動ろくろで器を作っています。
「肘を固定しなさい。浮かせてはいけません。」 
ボディイメージを指導したのですが、ついつい肘が浮いたようです。

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土殺し。芯出し。

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スカートでは如何なものかと思うのですが・・・・

ところで
これ
選択教科ではありません
必修教科としての美術授業の一場面です。

だから、背景の板書は、「遠近法」になっています。
共通学習課題は「遠近法」なのです。
生徒は、必修・共通学習課題に取り組まなければならないのですが、学習時間をやりくりして、自分の課題に取り組むこともできるのです。



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この教室
これらの写真
教卓から写しています。
私の背後に黒板があって
先ほどの電動ろくろは、この写真の左手前にあるのです。

さて、この写真
手回しろくろに取り組む生徒
遠近法に取り組む生徒などが写っています。

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もう一枚。
アングルは上の写真と同じようなものですが
別のクラスです。
柔らかい石を彫る生徒
遠近法の作図をする生徒


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教室のうしろの方から撮影しました。
手前から
手回しろくろ
右側の生徒は、わかりにくいかもしれませんが
高麗石とか百済石とか・・・・
柔らかい石で蔵書印を作る課題に取り組んでいます。 
一番奥は、言うまでもなく電動ろくろです。

閑話休題

その1

「プルクルステスのベッド」をごぞんじでしょうか。
プルクルステスは、旅人をもてなすのですが、
自分のベッドに旅人を寝かせて、
身長が足りないと足を引き延ばし
身長がありすぎると足を切り落とし
自分のベッドサイズに合わせるのです。

現在は、杓子定規な強制を意味します。
私は、それが嫌で

1年生から少しずつ鍛えると、中学3年生で、この程度に自分で課題を作って学習できるようになります。

その2

デジタルイミグラントです。

この生徒たち。
20数年前ですから、
40歳手前になったでしょうか。 
 
写真は、銀塩カメラで撮影しています。
スキャンしてデジタル化しました。
長らく公開しなかったのは、生徒の肖像権と著作権が気になったからなのです。

実は、
今日
新しい方法を学びました。

フォトショップで画像をコピーして
元画像にノイズを加えて
コピーした画像を貼り付けます
その画像の、ぼかしたい部分に消しゴムをかけますと
例えば顔の部分がノイズのかかった絵になるののです。

顔に別の色をかけるより自然な感じで
気に入りました。

これから
この方法で古い画像を披露しようと考えます。

その3

この授業を研究授業として公開すると
「評価はどうするのか」
という質問を受けました。

生徒たちがどんな課題を設定し、どんな学習をし、どんな力を身に着けたかという観点で評価すればよいのです。

それから20数年

アクティブラーニングが話題になっています。

アクティブは、「活動的」と訳すか、「能動的」と訳すか、興味ある所です。
そして
私は、決して「騒がしければアクティブでよい」とは考えません。
あくまでも、
「自分にどんな力があり、どんな力をつけたいか」
という視点で、生徒が能動的に課題を設定して、互いに影響しあって成長していく
そんな学習にしたいと考えます。

生徒とともに、そんな授業が作れた
思い出を披露しました。

おまけですが・・・・

この生徒たちが卒業する日
卒業式の午後
ある保護者から電話を頂きました。

「うちの子は、美術が苦手で良い成績を取れなかったけれど、授業は楽しかったと言っています」
というお礼の電話でした。

そう
一生懸命頑張っても
標準的な目標に達しなければ「1」や「2」なのです。
生徒も保護者そんなことを理解いただいていたようで
とても嬉しい電話でした。